補助金について ①はじめに
No1. 補助金とは
2021年10月5日 延吉 良一
1.はじめに
はじめまして、私は「三浦湘南共創ネットワーク」の延吉良一といいます。よろしくお願いします。
今回、「補助金」に焦点をあて、投稿したいと思います。最初の何本かは、補助金についてあまり知らないという方のためのガイダンスのようなもので、すでにご経験のある方は飛ばしていただいて結構です。
さて、資金を集めるための方法として、自己資金、銀行融資、寄付金、個人借入れ、クラウドファンディング、支援金、助成金、補助金などがあります。自己資金を除いて、返済が不要なものは、支援金(給付金)、助成金、補助金※です。このうち、支援金は休業支援金に代表され、助成金は雇用助成金に代表され、目的が決まったお金です。額はあまり高くないものの、条件が合えばほぼすべての申請に対し採択されます。
(※補助金については、収益金の国庫返納が必要な場合もあります。)
一方、今回私たちがご紹介する補助金は、まず「事業計画(書)」があり、これを適正に実行することが条件です。補助金の種類によって、事業計画に対する要件が異なりますが、新製品・事業開発や販路拡大、生産性向上等です。これを方法や予想効果とともに、投資内容・金額を事業計画書にまとめ申請します。審査の結果、採択されると、改めて交付申請、投資実施、補助金申請・支給、支給後審査等へと進んでいきます。(詳しくは、次回記します)審査があるので、必ず採択されるとは決まっていませんし、補助金は全額支給ではなく、また投資後の後払いです。また、申請書類の作成も簡単ではありません。しかし、それにもかかわらず、多くの事業者が補助金を獲得し、その後の事業展開に成功しています。それは、補助金申請が、事業を見直して改善・発展させていくプロセスそのものだからです。
例として、紳士服販売会社がコロナ禍で売上減少し経営危機に陥りました。
そこで、店舗販売からネット販売・レンタルに業態を変更しようと考えました。
そのために、建物改修やシステム構築、配送システム構築等のための投資資金が必要です。事業計画をまとめ、補助金申請し、採択・補助金獲得、事業展開に成功しました。
このように、補助金をうまく活用することで、事業計画作成、資金支援、計画実行というプロセスをスムーズに実行することができます。
では、この補助金制度について、少し詳しく見ていきましょう。
2.補助金のポイント
補助金は、国や自治体などが事業者の事業活動を支援するために必要な資金の一部を支給(原則返済不要)する制度です。補助対象要件を満たす事業を計画・申請→審査→採択されることで、補助事業完了後に経費の一部が補助されます。その後、数年にわたり事業計画書に記載した事業を適正に実行する必要があります。
3.助成金との違い
助成金は、雇用に関するものでコロナ禍でも雇用を維持・促進することで、額は少ないが確実に獲得できます。助成金との違いは以下の通りです。(活用例の多い一部の補助金・助成金を例にして比較してみました)
4.補助金活用のメリット
原則返済不要の事業資金が獲得できるばかりでなく、申請段階で事業計画が整理でき(単独あるいは支援機関等の支援を得ながら)、事業計画実行の精度向上にも役立ちます。
例えば、販路拡大の必要性は感じているが何から取り組めばいいかわからない、以前にも取り組んだことがあるけど途中で頓挫してしまった、ということがありませんか。事業計画を立て、補助金を申請・獲得し、PDCAを回すことで計画を軌道に乗せることができます。補助金をぜひ活用して下さい。
しかし、補助金は、申請書類作成は簡単ではありません。申請すれば必ず獲得できる保証もありません。そこで、私たちが、しっかり支援させていただきます。
次回から、より具体的なお話をさせていただきます。